ダイハツ・トヨタ車のロービームが異常に眩しいと指摘相次ぐ、国交省も動き出す

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古瀬 敏之
ダイハツ・トヨタ車のロービームが異常に眩しいと指摘相次ぐ、国交省も動き出す

 ソーシャルメディアX上で、ダイハツ工業およびトヨタ自動車が製造・販売する一部車種のロービームが、対向車にとって異常に眩しいとの指摘が相次いでいる。この問題は、夜間運転時の安全性に直結する懸念としてドライバーの間で拡散しており、その原因としてLEDヘッドライトの強い光や、一部軽自動車の車高、そして光軸のずれなどが挙げられている。

 ユーザーからは、メーカー純正品であるにもかかわらず、光軸と照射範囲に問題があるのではないかという厳しい声が上がっており、具体的な車種名としてダイハツ・タフトなどが名指しされるケースも見られる。自動車メーカーの設計思想そのものにも改善が求められている。

またハイビームかと思ってパッシングまでしたけど

 夜間の対向車がハイビームであると誤認し、注意喚起のためにパッシングをしたものの、相手はロービームだったという経験談が数多く投稿されている。「いい加減にしろよダイハツトヨタめ」といった強い口調の投稿は、この問題がドライバーにとって単なる不快感にとどまらず、危険を感じるレベルに達していることを示唆している。

 こうした眩しさの要因は複合的であるとみられる。近年の自動車に標準装備されつつあるLEDヘッドライトは、従来のハロゲンランプに比べて光が強く、指向性が高い特性を持つ。これに軽トールワゴンなど、運転席の着座位置が高い車両の構造が組み合わさることで、対向車のドライバーの目に直接光が入りやすくなる可能性が指摘されている。

光軸高すぎるんよね…

 この問題は、特定のメーカーに限った話ではないとの見方も広がっている。ダイハツ・トヨタ車に加え、「ホンダはNシリーズが、光軸高すぎるんよね… 三菱も高めだから」と、他社の人気車種にも同様の傾向があるという意見が寄せられている。一部のユーザーは、安全を確保するために「納車されたらまず自分で光軸調整して低くしてる」といった自主的な対策を講じているのが実情だ。

 メーカー純正の状態で出荷された車両が、なぜこれほどまでに眩しいのか。その背景には、乗車人数や積載する荷物の重量によって車体の姿勢が変化し、ヘッドライトの照らす向き(光軸)が上向きにずれてしまう現象がある。本来、こうした変化に対応するための調整機能が備わっているが、その設定や性能が十分でない可能性がユーザーの間で問題視されている。

みんなして国交省に意見出して

 ドライバーの間では、個別の対応だけでなく、国やメーカーを動かすための行動を呼びかける動きも出ている。あるユーザーは「みんなして国交省に意見出して、新型ライトは直進性が強いので上側が減光されるような仕組みを求めないと改善されない気がする」と述べ、国土交通省の「ホットラインステーション」へ意見を送るよう促している。

 こうした声に応えるように、国土交通省は新たな対策を打ち出している。乗員や荷物の重量変化に応じて光軸を自動で調整する「オートレベリング装置」について、2027年9月以降に販売される新型車から義務化の対象を拡大する方針を固めた。この規制強化は、メーカーに対してより安全性を考慮したヘッドライトの設計を促すものであり、問題解決に向けた大きな一歩となることが期待される。

 技術的な改善が進む一方で、現状の道路上には様々な特性を持つ車両が混在している。規制が市場全体に行き渡るまでには時間を要するため、それまでの期間は、ドライバー一人ひとりが互いの状況を理解し、配慮し合う運転を心がけることが、夜間の安全を確保する上で最も重要な鍵となるだろう。