自動車盗難に「再び増加」の兆し 愛知県がワースト、特定車種に被害集中

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プロトリオス WebPM部
自動車盗難に「再び増加」の兆し 愛知県がワースト、特定車種に被害集中

日々の車検や整備に携わる事業者にとって見過ごせないデータが公表された。2025年の自動車盗難件数は前年比約10%増の2,746件となり、減少傾向から一転、再び増加の兆しを見せている 。

ランドクルーザーが5年連続ワースト
車種別ではランドクルーザーが5年連続でワースト1位 。2位アルファード、3位プリウスと続き、上位3車種で全体の約46%を占めるなど、被害の偏りが鮮明になっている 。また、都道府県別では愛知県が2位の埼玉県に約2倍の差をつけて最多となっており、中京・関東・関西の都市部で被害が集中している。

保険料上昇の背景にある「支払額の増大
整備現場での顧客対応において、昨今の自動車保険料の値上げに関する話題は避けられない。データを見ると、盗難1件あたりの支払保険金は年々増加しており 、車上ねらいでも過去2年比で約10%上昇した 。 近年の損害率は60%台を推移しており 、高額な車両本体の盗難件数が増加し続けることは、保険料を算出する際の「リスクコスト」を直接的に押し上げる。つまり、盗難被害の抑止はユーザーの維持費軽減に直結する課題といえる。

整備事業者はカーオーナーに助言を
警察庁の統計では認知件数自体はピーク時から激減しているものの 、保険金が支払われるような「実害」を伴うケースは高止まりしている。整備事業者は、オイル交換や定期点検の機会を捉え、顧客に対して「自宅駐車場でも安心しない」「複数の防犯対策を講じる」といった注意喚起を行うことが、信頼獲得の鍵となるだろう。

車名別盗難状況(車両本体盗難)

順位2023年 車名構成比2024年 車名構成比2025年 車名構成比
1ランドクルーザー14.7%ランドクルーザー27.5%ランドクルーザー30.0%
2アルファード14.0%アルファード11.6%アルファード8.7%
3プリウス11.8%プリウス9.4%プリウス7.4%
4レクサスLX4.6%レクサスLX4.4%クラウン5.0%
5ハイエース2.3%レクサスRX3.6%レクサスRX4.1%
6クラウン2.0%クラウン2.5%レクサスLX4.0%
7ヴェルファイア1.7%ハイエース1.7%ハイエース2.1%
8レクサスRX1.6%ヴェルファイア1.5%レクサスLS1.9%
9ハリアー1.4%レクサスLS1.4%ハリアー1.6%
10メルセデスベンツ1.4%ヴォクシー0.8%ヴェルファイア1.3%
上位10車種計1,446台55.7%1,608台64.3%1,818台66.2%
その他1,151台44.3%891台35.7%928台33.8%
合計2,597台100%2,499台100%2,746台100%


都道府県別支払件数(車両本体盗難)

順位2023年 都道府県件数2024年 都道府県件数2025年 都道府県件数
1愛知県411愛知県515愛知県622
2千葉県301埼玉県357埼玉県306
3大阪府298千葉県261神奈川県279
4埼玉県277茨城県185千葉県233
5神奈川県264神奈川県179大阪府224
6茨城県202大阪府179茨城県206
7群馬県96東京都107群馬県138
8岐阜県81栃木県107静岡県114
9三重県80群馬県104栃木県96
10栃木県80岐阜県78岐阜県90