落合隆徳氏
●サンスターライン 副社長
関勝氏
●サンスターライン 未来事業チーム 課長代理
サンスターライン 日韓間のフェリー・貨物船事業を中核とするパンスターグループの日本法人。2015年にHESHBONをM&Aし、昨年から日本市場向けに販売を開始した。韓国国内の自動車整備用リフトでは約70%のシェア率を誇る。
韓国発の自動車整備機器ブランド「HESHBON(ヘスボン)」が日本市場に本格参入。ブランドの特徴や、これからの販売戦略などを落合隆徳副社長と未来事業チーム 関勝課長代理に話を聞いた。
「HESHBON(ヘスボン)」の製品ラインアップとその特徴について教えてほしい
日本市場向けとして2柱式門型リフトを中心に、4柱リフト、小型・大型シザースリフトなど幅広いラインアップを用意しており、耐荷重の強さが最大の特徴だ。韓国の車両は日本より重く、軍用車両の整備も手がけているため、日本製品より約1トン重い耐荷重を実現している。
もう一つの強みはラインアップの豊富さだ。韓国ではすでにEV対応のリフトをカーメーカーと共同開発しており、今後、日本でも展開していきたいと考えている。また、リフト以外にもタイヤバランサー、タイヤチェンジャー、エアコンガス交換機を日本仕様に改良し、PSEマークを取得して4月から本格販売する予定だ。
貴社から見た日本市場の印象は?
急激な伸びは期待できないが、機器の寿命による一定の代替需要はあると見込んでいる。そして、日本市場は大手商社による流通網が確立されており、新規参入者としては既存の枠組みの中でどのような販路を取るべきかが課題。
まずは「HESHBON」というブランド自体の知名度を上げていくことが大事だ。そのためにも顧客の細かな要求にも応える「おもてなし」の精神で挑んでいきたい。
日本市場における販売戦略及び展開は?
品質や実績、価格、アフターサービスを重視していきたい。韓国での高いシェア率や海外への納入実績に加え、日本製品と比べて競争力のある価格設定にしている。さらに、アフターサービス体制を強化するため、現在、全国9地域でメインとなる協力会社との契約を進めている。
また、日本のメーカーでは納期が半年から1年という話も聞くが、当社は大阪南港の専用倉庫と韓国からの週3便の定期便があるため韓国から取り寄せても1週間あれば部品を届けられる、「一貫物流体制」も強みだ。
そして最も重視したいのは、当社の経営理念である「おもてなし」の精神だ。パンスターグループは旅客事業も手掛けており、顧客のかゆいところに手が届くサービス提供が基本中の基本。
この考え方を整備機器販売にも適用していく。具体的には、短納期に加え、細かなカスタマイズ要求にも応えていき、新参者として差別化のためにも柔軟な対応をしていきたい。
読者に向けてメッセージを
整備士の高齢化や人手不足が進む中、我々の使命は現場の生産性向上をサポートすることだ。万が一、リフトが止まれば工場の生産性は大きく損なわれる。そうした事態でも、「おもてなし」の精神で、迅速な部品供給とサービス体制で短時間での復旧をサポートし、工場の稼働を守りたい。
また、SNSを通じて海外の有益な情報も発信していきたいと考えている。今後は各地の展示会にも積極的に参加し、直接製品を見ていただく機会を増やしたい。展示会の開催情報があればぜひ声を掛けていただきたい。