トヨタ・モビリティ基金(豊田章男理事長)は2026年8月24日、ブラジルのイノベーション組織「ONOVOLAB」と連携し、障害者移動支援プログラム「Mobility Unlimited Hub」の新たな拠点「MUH São Carlos」を同国サンカルロスに新設したと発表した。
同拠点では、障害者や移動に制約のある人々の自立支援やアクセシビリティ向上を目指し、技術の革新性と社会的インパクト創出の可能性を重視して選定したスタートアップ9社を支援する。
新拠点の概要と背景
「Mobility Unlimited Hub」は、移動に制約を抱える人々が自分らしく暮らし、社会に参加できる環境づくりを目指す支援プログラム。2024年に開始されたカナダ・トロントの拠点「MUH Toronto」に続き、今回の「MUH São Carlos」は世界で2拠点目となる。
約8,500万人の障害者が暮らすラテンアメリカおよびカリブ地域において、エコシステム形成と地域を越えた知見共有を推進する。現場では「Nothing about us without us」の理念のもと、メンタリングや専門家、パートナー企業との連携を通じた共創により、ニーズに基づくソリューションの社会実装を目指す。
選定スタートアップ9社
選定されたスタートアップ9社および取り組み内容は以下の通りである。
- 「Steadiwear Inc.」: パーキンソン病等による手の震えに対応する電源不要のウェアラブル型手振れ安定化デバイスの開発
- 「Agora Eu Consigo Tecnologias de Inclusão Social Ltda (Livox)」: Androidタブレットを活用した拡大・代替コミュニケーション(AAC)支援ツールの提供
- 「See U Ltda」: AI、エコーロケーション、3D空間音響技術を活用した視覚障害者向け移動・情報取得支援アプリの開発
- 「Symbios」: 上肢用ポータブルロボティック外骨格「m-FLEX」による個別のリハビリテーション支援
- 「GiveMove」: 自立性や社会参加向上を目指す立位・移動支援機器の開発
- 「LIMBX」: 3Dプリント技術と電子技術を活用した上肢切断者等向けカスタマイズ義手の開発
- 「ABG Soluções Digitais (Cuide Me)」: スマートウォッチ等と連携した健康・移動状況の遠隔モニタリングプラットフォームの提供
- 「SUPER NINA LTDA」: AIとデータ分析を活用した安全管理プラットフォームの提供
- 「EXPLORER TECNOLOGIA LTDA (Therafy)」: VRとAIを活用した障害者向け神経心理学・運動機能リハビリ医療プラットフォームの提供
問い合わせ等の事務情報
本プログラムに関する問い合わせは、トヨタ・モビリティ基金「Mobility Unlimited Hub」担当のお問い合わせフォームにて受け付ける。
トヨタ・モビリティ基金 Mobility Unlimited Hub担当
お問い合わせフォーム