NTTモビリティとあいおいニッセイ同和損保は2026年9月4日、東京都武蔵野市のNTTモビリティ自動運転実証フィールドにおいて、自動運転の安全性評価の高度化に向けた共同実証を開始すると発表した。
「レベル2」自動運転車両にテレマティクスデバイスを搭載し、走行データと一般ドライバーのデータを比較分析することで、潜在的リスクの可視化とシステムの改善を図る。
共同実証の概要と使用車両
本実証は、運転手不足や高齢化を背景に、日本政府が掲げる2027年度の「レベル4」自動運転サービスの実装や2030年度の普及目標を見据え、安全性の客観的データ蓄積と評価手法の確立を目的として実施される。
概要および使用車両の詳細は以下の通り。
- 実証エリア:東京都武蔵野市(武蔵野市役所〜吉祥寺駅周辺)
- 実証期間:2026年9月〜2027年3月
- 実証内容:「レベル2」自動運転実証におけるデータ収集および分析
- 使用車両:トヨタ自動車「e-Palette」(イーパレット)をベースとして改造した車両
データ分析と改善の仕組み
走行データの分析およびシステム改善の仕組みは以下の通り。
- 走行データの分析:自動運転車両の走行データと、あいおいニッセイ同和損保が保有する「テレマティクスデータ」(一般ドライバーのデータ)を比較分析する。
- 分析の観点:急減速や横揺れなどの危険挙動の発生頻度や発生エリアを可視化する。一般ドライバーとの比較により自動運転固有の走行特性を把握し、道路形状や他車両の影響など危険挙動に至った要因を確認する。
- システム改善:分析結果に基づき、実証フィールドで自動運転システムおよび運行管理の改善を継続的に実施・検証する。

両社の主な役割分担
本実証における両社の役割分担は以下の通り。
| 企業名 | 主な役割 |
| NTTモビリティ | 本実証の企画、全体運営・統括。車両の提供・運行・管理。データ分析結果に基づいた自動運転システムおよび運行管理の改善検討。 |
| あいおいニッセイ同和損保 | 車両へのテレマティクスデバイス搭載と走行データ収集。収集データとテレマティクスデータの比較による安全性検証と改善点抽出。走行特性や潜在的リスクの分析および対策検討。 |
今後の展開
両社による今後の取り組み方針は以下の通り。
- NTTモビリティ:本実証で得た知見を他地域へ展開し、安全・安心な自動運転サービスの社会実装を加速させて地域交通課題の解決に貢献する。
- あいおいニッセイ同和損保:本実証の分析ノウハウをもとに、全国における自動運転サービスの導入支援等を通じて地域課題の解消を図る。