バンザイ(柳田昌宏社長)は、1月9日、品川プリンスホテル(東京都港区)で新春賀詞交歓会を開催した。
柳田昌宏社長の挨拶
昨年の日本経済は物価上昇や人材不足、急速な経済変化など大きな環境変化に対応を迫られた1年であった。そのような環境下においても整備機器の合理化需要は顕著に推移し、当社の2025年3月期第99期は1995年3月期以降31年ぶりの最高売上を達成した。
また今期第100期の上期の中間決算においても引き続き良好に推移している。さらに宿泊事業においては消費者や宿泊者の宿泊需要が増加し高い稼働率を維持した結果、2018年の開業以来最高の売上実績を更新することができた。これも一重に関係者の皆様のお力添えによるものであり、深く感謝申し上げたい。
上野不忍池の弁天堂境内には東京自動車三十年(みそじ)会の碑がある。この三十年会は、1953年当時自動車業界歴30年以上の先達の方々によって結成されたものである。1975年に建てられたこの記念碑には我が国自動車業界の黎明期を支えたヤナセの梁瀬長太郎氏、エンパイア自動車と当社の創業者である柳田諒三を含む4名の名前が上段に大きく刻まれている。
道路も整備されず、サービス網も存在しなかった黎明期に、日本に自動車を広め国民の暮らしを豊かにしたいという情熱だけを原動力に未開の市場に挑み続けた先人の挑戦の積み重ねこそが、本日の自動車産業の礎となった。
バンザイは今年創業106年を迎える。急成長を追い求めてきたわけではなく、派手な経営をしてきたわけでもない。ただひたすらに信頼を築くことを大切にし、愚直に歩んできた。戦前、「工具はバンザイ」と言われた時代、私どもの先人は日本の整備現場を支えるために全国を奔走し、優れた機械や工具の確保に努めてきた。
そして戦後の物資不足の中でも困っているお客様に必要な商品を届けたいという思いの下、仕入れ先の皆様と力を合わせて業界全体の品質向上に取り組んできた精神は今日まで受け継がれている。商品とサービスを通じて信頼を築くという創業以来の思いは時代が変わっても当社の根幹であり続けている。便利になった今だからこそ、創業者たちの誠実さや初心を忘れてはならないと思う。
この三十年会の記念碑が建てられてから、昨年でちょうど50年を迎え、その思いを改めて胸に刻む1年となった。どれほど自動車が高度化しても、整備の現場は必ず存在する。その現場を支える機器や工具や設備は自動車産業の安全と品質を守るために欠かせないものである。私たちはその誇りを胸に、今後も皆様と共に歩み続けていく。
今年の干支、午年には、勢いよく新しい局面を切り開くという意味があるとされる。次の節目を迎える今、創業以来の誠実さを大切にしながら、午の力強さを味方に、皆様と共に未来への確かな一歩を積み重ねてまいりたい