猛暑対策③ 整備工場の快適空間実現総合ソリューション「AirCLE(エアクル)」

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武井 宏樹
猛暑対策③ 整備工場の快適空間実現総合ソリューション「AirCLE(エアクル)」

 自動車整備業界の労働環境改善を目的とした「AirCLE」は、初期費用ゼロ円のエアコンや高速シートシャッターの導入をはじめとした総合ソリューション。エアコンのリース期間中は故障修理、メンテナンス、フィルターの定期清掃が無料。そしてIoTシステムでモニタリングし、法律への対応も不要になる上、7年間のリース契約後は所有権が導入工場へと移転する。
※空調機フロン排出制限法により、3ヵ月に一度の簡易点検、一定規模以上の機器には1年または3年ごとの有資格者による定期点検が義務となる

 さらに遮熱商材やエネルギーマネジメント、電気料金削減支援など9つのサービスを組み合わせ、設備導入と運用負担の軽減を同時実現していく。

 特に既存設備に外付けできる小型キュービクル「ピットキューブ」は電気容量不足の課題を短納期・低コスト解決。空調制御による電力最適化で電気料金約30%削減も可能。2025年は全国500店舗の施工実績を背景に快適な作業環境づくりと経営効率向上を支援する。

開発者インタビュー 複数のソリューションを組み合わせることで設備導入を根本支援 整備士が安心して働ける、魅力と価値のある工場実現へ

 自動車整備業界では、労働環境改善、特に夏場の酷暑対策が喫緊の課題である。しかし、多くの工場では空調やシャッター導入の初期費用が大きく、設備投資をためらう現状がある。こうした課題に対応するのが「AirCLE」である。本サービスは整備工場の費用負担や作業負担を軽減し、自動車整備士がより安心して働ける環境づくりを目的としている。

 初期費用ゼロ円での空調導入を中核とし、遮熱フィルム、遮熱塗料、遮熱シートによる熱負荷軽減対策を組み合わせることで、導入空調台数の削減とランニングコスト低減を実現する。これらの遮熱商材により、根本的な環境改善と電気料金削減まで含めた総合的なソリューションを提供する。

 本サービスは商流の最適化も特徴で、メーカーと販売店の直接契約を仲介することで整備工場側の費用負担を排除し、当社は営業利益のみで収益を得る。故障時の修理費はなく、IoTによる自動点検により事業者の負担も軽減。さらに設計から施工管理まで丸投げできる専門サポートも提供する。

 そして特に注目すべきは、既存設備に外付けできる小型キュービクル「ピットキューブ」だ。工場で空調設備導入時に頻発する問題が電気容量不足であり、当社の調査では約30%の店舗で容量が不足していた。従来は最低500万円の改造費、場合によっては1,500万円以上の設備交換が必要であった。

 この問題は2026 年4月のトップランナー制度適用によりさらに深刻化。駆け込み需要により現状の納期は最短でも8~12か月、通常は6ヵ月程度を要する。

 ピットキューブは従来のオーダーメード方式を根本的に見直し、既存キュービクルに外付け可能な小型汎用型として開発された。パソコンに外付けハードディスクを追加する発想で、既存設備を活かしながら容量拡張を実現する。現在は大手メーカーとの協業により専用生産ラインを確保。

 毎月50 台の安定供給体制を構築。汎用型設計による大量生産効果で、従来の改造費より安価に提供可能だ。サイズも従来の1.6メートル幅から1.2メートル未満に小型化され、限られたスペースでも設置が容易で、駐車場の削減を回避し事業継続性を確保できる。

 さらに在庫方式により、最短1週間での納品が可能。空調制御とデマンド管理を組み合わせ、工
場内の負荷に応じた運転により電気料金を約30%削減できる点も特長で、すでに大手ディーラーでも採用されている。

 EV 充電器設置を含む電気工事も従来より価格を抑えて実現。当社は本サービスで単なる費用負担軽減だけでなく、整備士が安心して働ける環境を作り、業界全体の魅力向上を目指す。

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