見積書の内容も自動反映 ダイハツの「点検結果音声入力システム」がリニューアル 車検業務の負荷を軽減

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長谷川 明憲
見積書の内容も自動反映 ダイハツの「点検結果音声入力システム」がリニューアル 車検業務の負荷を軽減

 ダイハツ工業は、全国の販売会社に提供する「点検結果音声入力システム」を大幅リニューアルし、2026年5月より新名称「DAVIS(DAIHATSU Voice Inspection System)」として導入が開始された。

 本システムは、販売会社の自動車整備現場における業務効率化を支援するソリューションで、車両の点検及び整備を実施する際、システム側が点検項目を音声でアナウンスする機能を備えている。
同時に、作業に当たる整備士の音声をシステムが認識し、点検結果として自動的に入力が行われる仕組みとなっている。

 近年、自動車整備業界においては、整備士の人材不足が深刻な問題として顕在化するとともに、自動車技術の高度化に伴い、整備業務の複雑化が進行。自動車整備の現場での対応が喫緊の課題となっている。

 こうした背景を踏まえ、ダイハツは整備士の作業の標準化とシステム化を推進。システムの活用によって、作業の安全性と整備品質の向上を図るのみならず、法令遵守体制の強化を実現する目的とともに、業務プロセスを平準化し、未経験者を含めた多様な整備人材が適確に対応できる環境の構築を目指している。

 従来の「点検結果音声入力システム」は、2018年以降、全国38の販売会社で順次導入が進められ、現在システムを導入している販売会社においては、全点検業務の約30%に当たる作業で活用されている。

 今回のリニューアルに伴い、名称が「DAVIS」へと刷新されるとともに、現場のニーズに応える複数の新機能が追加された。発表されたリニューアルの主なポイントは次の通り。

  • 「24ヵ月点検(車検)」への対応拡大
  • 顧客・車両管理の基幹システムとの連携
  • 電子車検証データ取り込み等の機能拡張予定

 これまでのシステムが対象としていたのは、「安心6ヵ月点検」及び「法定12か月点検」だったが、今回のアップデートにより、作業項目数が多く、手順や判定基準が複雑な「24ヵ月点検(車検)」にも新たに対応。車検業務への適用範囲拡大により、整備品質の向上と整備士にかかる作業負荷の軽減を図るとしている。

 また、販売会社が運用している顧客・車両管理の基幹システムとのデータ連携機能が新たに実装された。この連携機能により、システムに入力された点検結果に基づき、見積書の内容が自動的に反映される仕組みが構築されている。

 今後の展望について、「今後は、電子車検証からのデータ取り込みも可能とするなど、さらなる入力作業の効率化を推進」していくと明言しており、同社はモビリティ社会における自動車整備現場の効率化と品質向上に継続して取り組む方針。