イヤサカ(今井祥隆社長、本社=東京都文京区)は11月13・14日、「第100回 イヤサカ モデル工場見学・研修会」を開催した。同研修会は、環境・エコに対する関心が一段と高まった時代を分析し、新たな明日を築くために必要なものは何か、そのヒントを得るべく優良工場を見学するもの。経営者や現場スタッフの声を直接聞くことができるため、毎回多くの業界関係者が参加している。今回は大阪府と奈良県の工場・拠点5 ヵ所を見学した。
大阪トヨペット 西淀店(大阪府大阪市)

2024年5月1日に近隣店舗を集約して全面的に建て替え、西淀川地区の旗艦店舗としてオープン。大阪トヨペットグループ(OTG)初となるトヨタレンタカー店舗との複合拠点として、各種モビリティを一体で提供すべく集 約された。地 上3階 建ての拠 点で、コンセプトはMobility・Energy・Comunityの頭文字を取った「MECハブ」。太陽光パネルを設置し、照明等に利用。サイエンス教室「トヨラボ」を開催し、地域全体が科学を通じて成長できる学びの場を提供している。



大阪トヨタNorth ハローボディ(大阪府寝屋川市)

2019年4月に竣工し、西日本最大規模の鈑金塗装工場。テュフプラチナ認証を取得、環境配慮への取り組みとして水性塗料の導入、AI調色システムの採用、独自のBPオぺレーションマネージメントシステムを開発し活用している。1階で中破~大破、3階で小破~中破と損傷具合によって作業フロアを分けており、機材や塗料も用途に合わせて使い分けるこだわりを見せる。また塗装ブースも大破への対応を考慮して、通常よりもワイドかつ湿度コントロールが可能なタイプを3基導入している。グループ3社の修理車両を一手に引き受け、600台/月をこなす。



桜井自動車工業 本社工場(奈良県桜井市)

車検のコバックに2012年より加盟。奈良県中南和地域を中心にコバック、鈑金のモドーリーを4店舗展開している。現在では大阪市内への店舗拡大も果たし4店舗で年間6,300台の車検実績を誇る。地域のカーオーナーの期待、要望に応え「お客様満足」「安心・速い・安い・便利」な車検の提供を推し進めている。早くから人手不足の可能性を考慮し、8年前から外国人を積極的に採用。現在では社員63人のうち、ほぼ半数の29人が外国人スタッフ。うち21人と大半が整備士として活躍している。



奈良スバル 本社橿原店(奈良県橿原市)

2025年4月に創業70周年の記念事業として、社屋を全面リニューアル。コンセプトは「地球環境問題への課題解決」、「賑わいとゆとり」、「サステナビリティ」。太陽光発電(9,900kW /年)や雨水利用システム、最先端の空調・照明設備(サーカディアンライティングシステム)などの導入により、環境負荷の大幅低減を図り、基準値に対し88%もの消費量削減を実現した結果、「ニアリー ZEB」認証を取得。地球環境の問題に積極的に取り組んでいる。



奈良スズキ販売 スズキアリーナ奈良郡山(奈良県大和郡山市)

2025年4月にオープンした、県内最大となるスズキアリーナ奈良郡山。運営する奈良スズキ販売は、スズキメーカーの顧客満足度調査(SSIランキング)で昨年度、全国1位を獲得した実績を持つ法人で、店舗コンセプトは「平日に小さなお子さまを連れたお母さまが気軽に訪れたくなるお店」。家族連れ(複数人)や1人での来店それぞれに最適な席を用意した他、足下にはスマホの充電コネクターも完備。誰もが安心して立ち寄れる拠点を目指している。


