9月20日、EV GARDEN(代表取締役:金子與志幸)は、ネッツトヨタ福島(代表取締役社長:大沼健弘氏)と防災に関する連携協定を締結した。
締結式はEV GARDENふくしまにて行われ、同日には「第2回 EV防災DAY」も開催。EVからの給電実演や炊き出しなどを通じて、地域住民が電気自動車(EV)と防災を体験できる機会を提供した。
連携の3本柱——給電・循環備蓄・有事の相互支援
今回の協定では、「楽しく、続けられて、無駄が出ない防災」を目指し、以下の3点を連携の柱として定めている。
第一は「防災カレー炊き出し」。ネッツトヨタ福島のEVから電気を供給し、両社が保有する備蓄米やカレー等を活用した炊き出しを実施する。年3回以上の開催を予定しており、地域住民も参加できるイベントとして位置付けられている。
第二は「防災備蓄サーキュレーション」。賞味期限を迎える前に備蓄食品を炊き出し等で消費し、その後新しい備蓄へと補充する「備える・使う・補充する」という循環を構築する。食品ロスを抑えながら常に新鮮な備蓄を維持する「捨てない備蓄」の仕組みだ。
第三は「災害発生時の相互連携」。具体的には、EVによる給電支援、EV GARDENの一時滞在場所としての活用、EV充電場所の開放、炊き出しの実施、両社の店舗網を活用した情報共有などを行う。
平時のイベントが訓練を兼ねる設計
EV GARDENが重視するのは「防災を特別なものにしない」という考え方だ。
定期的に同じオペレーションで給電・炊き出しを繰り返すことで、平時のイベントがそのまま有事の訓練として機能する体制を目指す。一度きりの防災訓練ではなく、継続的な実践を通じて「訓練」と「有事の実働」をできる限り同じ動きに近づけることが狙いだ。

各社コメント
ネッツトヨタ福島の大沼健弘社長は次のように述べた。
「大規模な災害が発生した際、企業間連携や復興支援の現場においては、関係性構築や役割分担の確認から始動することが多く、初動対応の遅れに繋がってしまうことが課題だった。有事における支援の役割や対応内容を事前に明確化しておくことで、災害発生直後から迅速かつ実効性の高い支援活動を展開することが可能となる」。
EV GARDENの金子與志幸代表取締役は「今回の協定を一度きりの取り組みにするのではなく、継続して実践することで、地域の皆さまにとって安心につながる仕組みへと育てていく」とコメントしている。
「第2回 EV防災DAY」開催概要
- 名称:第2回 EV防災DAY
- 開催日:2026年9月20日(日)
- 会場:EV GARDENふくしま
- 内容:防災連携協定締結式、EV・電気・災害時の備えに関するプレゼンテーション、電気自動車からの給電実演、EV給電を活用したカレー炊き出し、防災備蓄等の紹介
- 主催・連携:ネッツトヨタ福島、EV GARDEN
- 協力:ソーラーポスト
当日は参加した親子がEV給電による調理を実際に体験し、「災害時でも、電気があることで温かい食事を食べられることのありがたさを感じた」との声も聞かれた。
EV GARDENは2024年12月27日設立。福島市を拠点に、地域連携型複合施設の企画・運営、飲食事業、モビリティ・防災事業などを展開している。