トヨタ・モビリティ基金(豊田章男理事長)は2026年7月27日は、沖縄県警察らと産官学で連携して進める「沖縄ゆいまーるプロジェクト」において、事故削減や渋滞緩和などの継続的な成果を確認したと発表した。
今年度より内閣府沖縄総合事務局が参画し、沖縄トヨタグループもグループ全体へ参画範囲を拡充して取り組みを推進する。
インフラ対策と外国人事故防止
警察事故データや車両データ、ドライブレコーダー映像の分析により、日本での運転に不慣れな訪日外国人は右折直進事故が多いことが判明した。沖縄県における2024年の人身事故類型別割合は以下の通り。
| 右折直進 | 出会い頭 | 追突 | その他 | |
| 沖縄県全体 | 8.3% | 21.5% | 30.6% | 39.6% |
| 日本人レンタカー | 9.1% | 29.2% | 28.4% | 33.2% |
| 外国人レンタカー | 32.3% | 19.7 | 18.7% | 29.3% |
今年度は内閣府沖縄総合事務局と連携し、瑞慶覧交差点などの国道を中心に右折直進事故の対策と効果検証を進める。右折直進事故率が高い10地点は以下の通り。
- 国頭村 奥間交差点
- 名護市 伊差川(西)交差点
- 道の駅許田 出入口
- 屋嘉インターチェンジ付近
- 恩納村周辺
- 瑞慶覧交差点
- 伊佐(北)交差点
- 仲西交差点
- 津嘉山付近
- 名嘉地交差点付近
車載通知による安全運転促進
トヨタレンタリース沖縄の貸出車両において、マルチメディア画面を通じて危険個所などを周知する取り組みを実施している。
- 事故や危険挙動の減少効果が継続していることを確認
- 訪日外国人に多い右折直進事故防止に向け、ドライバー特性に適した機能を拡充予定
- 危険個所のリスクマップを作成し、沖縄県警察のホームページ等で周知
また、内閣府沖縄総合事務局と協力し、ヤンバルクイナなどの希少野生動物保護を目的に車内マルチメディアから通知を行った結果、以下の効果を確認した。
- 平均速度が約1km/h低減(乾燥路面で+1.45mの停止余裕)
- 生息エリア認知が約4割拡大(アンケート結果)
信号調整と音声による渋滞対策
車両プローブデータの分析を活用し、赤嶺交差点および赤嶺北交差点において信号サイクルを見直した結果、渋滞緩和の効果を確認した。今後は白銀橋周辺交差点などへ実証領域を拡大する。
さらに、北部エリアへの観光客集中による渋滞を緩和するため、車内マルチメディアからの音声案内を実施する。JTBのサービスも活用し、混雑回避が期待できる適切なタイミングと場所で案内を行い、行動変容につなげる。