スズキと損保ジャパンが電動モビリティと「逃げ地図」活用の地域防災施策を開始、全国初の避難訓練を実施

  • #スズキ
  • #損保ジャパン
  • #石川県能登町
  • #自力避難訓練
  • #高齢者
ライター写真
MSRweb編集部
スズキと損保ジャパンが電動モビリティと「逃げ地図」活用の地域防災施策を開始、全国初の避難訓練を実施

損保ジャパン、スズキ、スズキ自販北陸は、石川県能登町および内浦長尾自主防災組織と連携し、高齢者の自力避難を支える地域防災の取り組みを実施した。電動アシスト歩行器「RT.3」やハンドル形電動車いす「セニアカー」、手作り地図「逃げ地図」を用いた実践的な避難訓練を行った。

「逃げ地図」と電動モビリティを組み合わせて自治体と連携して実施する避難訓練は全国初の取り組みであり、日常的な移動手段を非常時にも活用するフェーズフリーの考え方を取り入れている。

取り組みの背景と活用機器

能登町では令和6年能登半島地震からの復興が進む中、住民主体による防災活動の充実と津波災害への備えが求められている。地域の高齢化に伴う徒歩避難への不安や支援人材の不足という課題に対し、高齢者の自力避難(自助)を支え、共助や公助と組み合わせることで地域防災力の向上を図る。

避難訓練では以下の機器や手法が活用された。

  • 「逃げ地図」: 目標の避難地点までの時間を色鉛筆で塗り分ける手作りの地図
  • 「RT.3」: スズキの子会社であるRT.ワークスが製造・販売する電動アシスト歩行器
  • 「セニアカー」: スズキ自販北陸が提供するハンドル形電動車いす

2つの体験プログラム内容

本施策はワークショップと実地訓練の2段階で構成された。事前準備としてスズキおよびスズキ自販北陸は、能登町を通じて内浦長尾自主防災組織へ「RT.3」と「セニアカー」を各2台貸与した。

実施されたプログラムの概要は以下の通り。

  • 「逃げ地図」づくりワークショップ(2026年9月6日実施):
    自宅から避難場所である内浦長尾集会所までの経路や所要時間を可視化し、安全な避難方法を確認した
  • 電動モビリティを活用した避難訓練(2026年10月4日実施):
    電動モビリティで自宅から内浦長尾集会所まで移動する避難体験を実施し、訓練後には住民と成果や課題を共有して意見交換を行った
スズキと損保ジャパンが「セニアカー」と「逃げ地図」活用の地域防災施策を開始、全国初の避難訓練を実施
「逃げ地図」を活用し、避難経路や避難に要する時間を確認するワークショップ

各団体の役割と実施体制

本取り組みにおける各団体および企業の主な役割は以下の通り。

  • 能登町: 全体調整、自主防災組織との連携、広報
  • 内浦長尾自主防災組織: 地域調整、住民参加の呼びかけ、訓練運営
  • 損保ジャパン: 「逃げ地図」づくりワークショップの企画・運営
  • スズキ: 全体企画・支援、「RT.3」の提供
  • スズキ自販北陸: 能登町との調整窓口、「セニアカー」の提供

損保ジャパンとスズキは今後も自治体や地域と連携して本取り組みを推進し、要配慮者の避難・日常移動支援の検討を深めて地域防災力の向上に貢献する方針である。