DUNLOP、タイヤ販売店向け「車両点検管理システム」を2026年4月より提供開始 業務効率化とトラブル防止を実現

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長谷川 明憲
DUNLOP、タイヤ販売店向け「車両点検管理システム」を2026年4月より提供開始 業務効率化とトラブル防止を実現

DUNLOP(住友ゴム工業)は、2026年4月よりタイヤ販売店向けの新サービスとして「車両点検管理システム」の提供を開始した。

本システムは、同社が培ってきた点検ノウハウを基に、販売店側のニーズを反映して商用化されたもの。車両の点検情報をデジタルで一元管理することで、点検・管理業務の大幅な効率化を図るとともに、タイヤ起因の運行トラブルの未然防止に貢献する。

従来のアナログなタイヤ点検における課題

これまで、タイヤ点検の現場では目視確認や紙媒体による記録が中心となっており、次のような課題を抱えていた。

  • 属人化のリスク 作業者によって点検結果や評価にばらつきが生じる。
  • データの非効率な管理 過去の履歴をスムーズに参照できず、蓄積したデータを継続的な管理に活かしきれない。

DUNLOP「車両点検管理システム」の3つの特徴

これらの課題を解決するため、本システムは最新のデジタル技術を活用し、現場の業務を強力にサポートする。

  1. スマートフォンと測定機器の連携による「自動入力」
    現場の作業者は、スマートフォンアプリと周辺機器(デジタルデプサ※やデジタル水平器など)を接続することで、タイヤの残溝などの数値を自動入力できる。これにより、属人的な評価を排除し、客観的かつ定量的な点検が可能となる。 (※デジタルデプサ:タイヤの溝の深さを測る測定器)
  2. Webアプリによるデータの一元管理と抽出
    取得した点検データは、Webアプリ上で一元管理される。実績の集計や、条件を指定したデータの抽出などがスムーズに行えるため、管理業務の負担を大幅に軽減する。
  3. 顧客の納得度を高める「視覚的な報告書」
    システムからは、複数形式でのデータ出力が可能である。出力されるタイヤ点検報告書には、車番やタイヤサイズといった基本情報のほか、以下の項目が客観的記録として記載される。
  • 各タイヤの残溝状態
  • 外観のキズ、摩耗状態の有無
  • 接写されたタイヤの画像

異常の有無が写真付きで視覚的に確認できるため、顧客にとって非常に理解しやすく、説得力のある提案資料として活用できる。

「モノ売り」から「コト売り」への転換を支援

本システム最大のメリットは、単発の点検作業をこなすだけでなく、蓄積したデータを継続的な車両管理に活かせる点にある。

DUNLOPは本サービスを通じて、タイヤ販売店がタイヤを「販売する」だけのビジネスモデルから、「管理・点検を通じた付加価値サービスの提供」へとシフトしていくことを強力に支援するとしている。

TPMS連携による高度化と今後の展望

さらに本システムは、DUNLOPが展開するTPMS(タイヤ空気圧監視システム)との組み合わせによる活用も想定されている。

データ収集方法取得できる情報
TPMS(センサー)リアルタイムの空気圧・温度データ
車両点検管理システム定期的な点検データ(残溝・外観など)

これら2つのデータを補完的に活用することで、より高度なタイヤ管理や保守提案が可能となる。

同社は今後の展望について、「今後も、現場の業務実態に即したデジタルソリューションをサービスとして提供することで、点検品質の向上と業務効率化に貢献するとともに、データ活用を軸とした新たな価値創出を進めていく」と述べている。

DUNLOPは今後、全国のタイヤ販売店を主な対象として、本システムの展開を積極的に進めていく方針。

タイヤ点検報告書
車両別タイヤ点検報告書