スナック界のインフルエンサーと自動車整備の異端児の異色対談 なっちゃんママ VS ツカサ工業 佐藤憲司社長【前編】 スナック業界が今すごいことになっている!

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泉山 大(プロジェクトD)
スナック界のインフルエンサーと自動車整備の異端児の異色対談 なっちゃんママ VS ツカサ工業 佐藤憲司社長【前編】 スナック業界が今すごいことになっている!

 長野県大町市のツカサ工業を知らない自動車整備業界人はモグリだろう。自動車整備100年の大変革を常に先取りし、圧倒的なスピード感で経営に取り込む取り組みは常に業界内外に発信されている。

 そのツカサ工業を全国区の知名度に押し上げたのが、同社の佐藤憲司社長だ。佐藤社長の人物像をどのように伝えるべきか、その言葉が思い当たらない。

自動車整備業界をけん引役 佐藤憲司社長
ツカサ工業を全国区の知名度に押し上げた佐藤憲司社長

 「発信力が強い」や「発想が豊富」なんて言葉はごくごく普通。佐藤社長を良く知る人物からは、「あの人は変態だ」という声も聴く。整備の技術や経営の才にとどまらず、マルチな才能を発揮し、業界をけん引するという意味である。剛であり柔。豪胆であり繊細。付き合えば付き合うほど、新しい魅力を発見し、惹きつけられていく。

 その佐藤社長が今、熱い視線を注いでいるのが、ナイトワークのスナック業界だ。

 え? この記事って「自動車整備にためになる話しちゃうんかいっ!」って思われたご貴兄。今回はスナック界のインフルエンサーと自動車整備の異端児の対談。

 DXで新たに生まれ変わりつつあるスナック業界から、自動車整備ももっとパワーとアイデアを貰い、変わっていけるだろうって。そんな前向きでエネルギーが充填できる対談である。

 佐藤社長は「なっちゃんママのInstagramのストーリーを偶然見てから、すぐにもう逢いに行きたくなった」と述懐する。

 DXでスナックを再構築する革新的な取り組みと、屈託のないポジティブななっちゃんママに、佐藤社長は「業界こそ違えど、業界を牽引していきたいというなっちゃんママの方向性を感じ、同じエネルギーを見出した」と語る。

なっちゃんママのインスタ

 その後、たまたま業界の研修で佐藤社長は、なっちゃんママがお店を構える、山形県南陽市を訪れる機会を得た。それが2025年9月のこと。佐藤社長らしくもなく、「ちょっと緊張した」というその初対面で、古い体質から抜け出した新しいスナック像に、自動車整備の新たな可能性を重ねた。

「スナックがこれだけDXしているのだから、自動車整備もまだまだいろいろできるんじゃないか」と佐藤社長。

今や佐藤社長は長野県から片道6時間かけて、月1でお店を訪れる常客となった。

 スナックはピーク時に全国に約12万軒もの店舗があったといわれている。整備工場をゆうに超える店舗数がかつて存在した。それが今、店舗は約4万5,000軒にまで減少した。コロナ禍以降の飲み会の減少、健康志向、そして若者の酒離れなどがその要因といわれている。

 こうした斜陽のスナック業界に新たな光が照らされつつある。

 スナックのDXである。

スナテクのアプリ

 2024年に立ち上げられたスナックテクノロジーズ(関谷有三社長)が提供するアプリ「スナテク」は明朗会計を軸に料金システムを可視化、またお店側には会計処理や顧客管理の自動化・デジタル化をもたらすという革新的なツールが登場した。なっちゃんママが経営する「eagle.」もいちはやく導入した。

 なお、スナックテクノロジーズが行った「スナックのイメージ」の調査では「常連客ばかりで敷居が高い」が50.7%、「なんとなく入りづらい」が45.0%、「料金が分かりにくい」40.2%がトップ3となっている。常連客はともかくとして、「入りにくい」と「料金」問題については、どこか自動車整備のイメージと重なるのではないだろうか。

スナックに関するイメージ調査

 今回、業界の垣根を越えて、世紀の対談会場となったのが、山形県南陽市の赤湯温泉にあるなっちゃんママの店、ラウンジ「eagle.」である。南陽市は山形県南東部に位置し、開湯930年の歴史を持つ赤湯温泉で有名な観光都市だ。また、スナックの聖地としても知られ、人口3万人の町にスナックが密集する。このため、人口当たりのスナック件数では、日本でも指折りの町ともいわれている。

 こうしたスナックの激戦区に構える「eagle.」はなっちゃんママの人気と相まって、たちまち人気店となる。

ラウンジ「eagle.」のエントランス
なっちゃんママの店「eagle.」の入り口

 なお、なっちゃんママは2026年5月、「南陽市観光えくぼ大使」に就任した。「南陽市をもっと楽しく活気ある街にしていきたい」とスナック文化の魅力を発信する。

 なっちゃんママと佐藤社長の対談は、初来店の時に遡った挨拶の話題からスタートした。

 佐藤社長 初めてこちらの「eagle.」に来た時は、緊張していたし、恥ずかしかったので、「こんばんはー」みたいな挨拶しかできなくて。

 なっちゃんママ そうそう。事前にインスタからDMをいただいて、ちゃんとお話ししたいと思って、けんちゃん(佐藤社長のこと)の帰り際に、「こんばんはー」って言ったら、「こんばんはー」って返してくれて。「せっかく遠くからはるばる来ていただいてありがとうございました」と伝えて、名刺とLINE交換をしました。

 佐藤社長 「それから1か月後にまたきて、ようやく仲良くなれたのかなー」

 この後、なっちゃんママが実践するDXと人材育成、それを受けて佐藤社長が描く自動車整備改革へと話題は移り、盛り上がっていく。異色対談はいよいよ佳境へ。


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