OBD検査がスタートして1年半、自動車整備工場における設備対応が急務となっている。 ナルネットコミュニケーションズが2025年11月に、全国の提携1,919工場を対象に行ったアンケート調査で、スキャンツール導入に関する驚きの実態が明らかになった。※発表は4月17日、プレスリリースは6月19日
調査の結果、回答工場の96.1%がすでにスキャンツールを保有しており、そのうち7割以上が「3年以内」に最新機種を購入していることが判明した。 また、メーカー別シェアでは「インターサポート」が単独首位を獲得している。
本記事では、整備工場におけるスキャンツール導入のトレンドと詳細なデータを解説する。
整備工場のスキャンツール保有率は驚異の96.1%
回答を寄せた1,919工場のうち、1,844工場(全体の96.1%)がすでにスキャンツールを保有していると回答。 現代の自動車整備において、スキャンツールはもはや欠かせない標準装備となっていることがうかがえる。

最新機種の購入時期は「3年以内」が7割超
最新のスキャンツールをいつ購入したかという質問に対し、以下のような結果が出た。
- 1年以内: 322工場
- 1〜3年前: 1,014工場
これらを合計すると、1,336工場(全体の72.5%)が比較的最近になって新しい機器を導入していることになる。 同社は、この駆け込み需要の背景として以下の2つの要因が大きく影響していると分析していいる。
- 2020年4月開始の「特定整備認証制度(電子制御装置整備)」
- 2024年10月開始の「OBD検査」

メーカー別シェア1位は「インターサポート」
導入されているスキャンツールのメーカー別シェアでは、「G-Scan」などで知られるインターサポート製が40.0%(737工場)を占め、トップとなった。 続く上位メーカーのシェアは以下の通り。
- 2位:バンザイ(398工場)
- 3位:ツールプラネット(388工場)
- 4位:デンソー(207工場)
- 5位:アルティア(140工場)

複数台持ちでも「インターサポート」が軸に
より高度な整備に対応するためか、複数のスキャンツールを保有している整備工場も439工場に上った。 複数機を組み合わせる場合の人気トップ3は以下の通り。
- 1位:インターサポート × バンザイ(28工場)
- 2位:インターサポート × デンソー(27工場)
- 3位:インターサポート × オーテル(23工場)
ここでも、インターサポート製をメインの「軸」として据え、他メーカーの機器で機能を補完する運用スタイルが主流となっていることが分かる。

まとめ:自社の設備を見直す指標に
今回の調査結果について、ナルネットコミュニケーションズは「整備工場各社がスキャンツール業界のトレンドを把握し、自社の体制を検証するための指標となる」とコメントしている。
経営者にとって、「自社に必要な機能は何か」、「要件を満たす機器がそろっているか」を改めて考える良い機会となるだろう。今年度のスキャンツール補助金の詳細も明らかになった(→関連記事)今が、まさにその時と言える。
※本調査結果は「ナルネットの提携工場」を対象としたもの。対象範囲が変われば、異なる結果となる可能性がある点にご留意いただきたい。