自然災害の相次ぐ今だからこそ、被災車両の救援を支える「有償運送許可」制度を考えたい

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八木 正純
自然災害の相次ぐ今だからこそ、被災車両の救援を支える「有償運送許可」制度を考えたい

令和8年熊本地震、そして令和8年8月千葉豪雨と、大規模な自然災害が続いている。被災された各地には心からお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復旧、復興を願ってやまない。

災害が発生するたびに道路上には走行不能となった車両が残され、二次災害の防止や交通の早期回復に向けて、ロードサービス事業者への期待はこれまで以上に高まっている。

こうした状況の中で、事業者が知っておくべき制度の1つが「車積載車による事故車等の排除業務に係る自家用自動車の有償運送許可」だ。

道路上で事故または故障により自力走行できなくなった自動車・原動機付自転車(以下「事故車等」)を車積載車で運送する場合、一定の要件を満たすことで有償運送の許可を得ることができる。

許可を受けるための主な要件は、次の2点。

  • 申請日前1年以内に、国土交通省が認定する「研修実施団体」が実施する研修を受けていること
  • 対象の車積載車について、被害者一名当たりの補償額を無制限とする対人賠償保険または共済に加入していること

許可期間は最長3年で、運送できる区間は原則として管轄の運輸支局の管轄区域内における現場から、最寄りのディーラー・整備工場・車両置場等までとなっている。

従来は運送事業許可(いわゆる緑ナンバー)を得た(大規模)事業者か、JAFの指定工場のみ、「有償で」事故車等の排除業務に当たることができたが、本制度により自家用ナンバーの車積載車を持つ事業者にも社会貢献への可能性が広がった点は大きい。

研修実施団体が行う研修は、少なくとも5時間程度の実施時間が求められており、以下の内容が定められている。

  • 排除業務の主旨(目安1時間):有償運送許可の制度趣旨など
  • 安全対策(目安2時間):排除業務作業と車積載車の安全運転に関する基礎知識・基本動作
  • 車両の取扱い(目安1.5時間):ハイブリッド車等、特別な注意が必要な車両への対応
  • 各種関係法令(目安0.5時間):道路交通法・道路運送法など関連法令の基礎知識

研修実施団体は現在、日本自動車連盟(JAF)や全日本高速道路レッカー事業協同組合(JHR)、全国ロードサービス協会など、全国で20を超える団体が国土交通省の当該webサイトに掲示されている(最新情報は2025年10月8日時点)。

大阪市中央区に拠点を置くプロトリオスは、この有償運送許可取得のための研修を実施する団体の1つ。ボデーリペア技術研修所(BSRweb)を通じて自動車アフターマーケットに関する各種研修を手がけており、有償運送許可講習についても定期的に開催している。

2026年の開催予定は以下の通り。

  • 2026年10月7日(水) 13:00~
  • 2026年11月4日(水) 13:00〜
  • 2026年12月9日(水) 13:00〜

開催場所はアーバンエース北浜ビル14F(〒541-0046 大阪市中央区平野町2-3-7)。

自然災害が激化する中、有償運送許可を持つ事業者の存在は、地域の安全を守る上でますます重要になっている。近畿地方でなくとも所属地域に関係なく受講できるので、許可の取得・更新を検討中の方は、ぜひこの機会に受講を検討いただきたい。

申し込み及び最新の日程確認は、下記URLより確認できる。

https://bsrweb.jp/products/training/information.html

(問い合わせ先)
株式会社プロトリオス ボデーリペア技術研修所 事務局
〒541-0046 大阪市中央区平野町2-3-7
TEL:06-6227-5732 FAX:06-6227-5606