東京海上スマートモビリティ(原田秀美社長、本社=東京都千代田区)は、健康管理支援サービス「MIMAMO WELLNESS(ミマモウェルネス)」を活用した安全運行管理の共同実証を開始した。実施期間は2026年9月14日から2027年3月末までで、日本交通グループの改進タクシーおよびワイエム交通に所属するタクシー乗務員約400人を対象とする。
本実証は拠点のタブレット端末カメラを約10秒見つめる非接触測定により乗務員の日々のコンディションを可視化し、既存の健康データや急操作等の運転データと組み合わせることで一人ひとりに応じた健康支援と事故リスク低減を検証する取り組みである。

実証の背景と対象範囲
自動車運送業界において運転者の健康状態に起因する事故防止が重要な課題となる中、国土交通省の「事業用自動車総合安全プラン2030」でも対策推進が重点施策に位置付けられている。特に2024年時点のタクシー運転者の平均年齢は60.5歳と高く、日々の健康把握が求められている。
日本交通グループでは従来から健康診断や血圧測定等に取り組んできたが、日々変化する疲労や体調の変化を早期に把握することが課題であった。実証の概要は以下の通り。
- 対象会社:ワイエム交通、改進タクシー
- 対象人数:両社所属の乗務員約400人
- 使用サービス:「MIMAMO WELLNESS」
- 実施期間:2026年9月14日〜2027年3月末(予定)

主な検証項目と安全対策
本実証では以下の3項目を中心に検証を進める。
- 現場運用への定着性・受容性:点呼等の既存業務に約10秒の測定を組み込み、無理なく継続できる仕組みとして現場に定着するかを検証する。測定実施率や継続率のほか乗務員・管理者へのヒアリングを通じて現場負担を抑えた運用条件を明らかにする。
- コンディション変化の活用:「MIMAMO WELLNESS」の測定結果や月次レポートから日々の変化を捉え、健康診断結果等の既存情報と併せて声掛けや追加確認、必要に応じた産業医面談につなげるフォロー体制を検証する。
- 健康データと運転データの統合:急操作や速度傾向などの運転データと日々のコンディションを組み合わせ、健康面と運転面の双方からリスク傾向を把握する。一人ひとりに応じた健康フォロー、運転指導、勤務・休憩の見直し等への活用を検証する。

サービスの特徴と機能
「MIMAMO WELLNESS」はAIと非接触バイタルセンシング技術を活用した健康管理支援サービス。拠点のタブレット端末カメラを約10秒見つめることで、疲労度、ストレス度、注意力低下リスクなどの状態を可視化する。
ウェアラブル端末などの常時装着デバイスを必要とせず、点呼時等の既存業務に組み込んで導入できる点が特徴で、乗務員のセルフケア支援に加え、管理者による客観的な状況把握と安全管理を両立する。
