「話の合う同世代の社員との交流がなかなかできない」
「自分が組織の中で主体性を持った仕事ができているか、分からない」
そのような若手社員に対し、若手同士のコミュニケーションと主体性、リーダーシップを発揮できる機会を提供するため、チームエルでは若手社員によって企画・運営される組織を作った。
それが「而立会」(じりつかい。論語の言葉「三十にして立つ」)である。
活動内容はチームメンバーで意見を出し合い決定する。
たとえば「会社のルールを確実に守るためのプロジェクト」、「理念を深掘りするための勉強会」、「休日を使った社内イベントの企画」などであり、「プロジェクトの企画と進行」が主軸となる。
チームエル「而立会」主な活動
■ 若手によるコラム執筆、顧客向け会報誌への掲載
■ お客様来社時の「おもてなし」向上プロジェクト
■ 社内コミュニケーション活性化のための「お出かけプロジェクト」
新人にとっては“上司” ではない、歳の近い先輩社員からアドバイスを受けることができ、自身の業務についても気軽に相談できる環境となっている。
この若手社員の会では、リーダーはプロジェクトごとの交代制である。自身が責任者としてチームを牽引し、主体性とリーダーシップを問われる機会は、通常業務だけでは新人にはなかなか訪れないものである。
そのため、これらの機会を意図的に設けている。
自らのリーダーシップ、主体性、アイデアや意見がダイレクトに反映され、社内プロジェクトとして機能することで、会社に貢献する成功体験を早期に積むことが可能となる。
中堅以上の社員は、こうした若手社員の活動を見守り、さまざまな助言を行う。
これにより、自身の指導力や仕事、会社に対する熱意を高めることができ、若手社員の組織を起点とした「会社全体の底上げ」が実現されるのである。
主体性を引き出す環境こそが、強い組織を生み出す土台となる。ぜひ参考にしていただきたい。
(筆者プロフィール)
關 友信 株式会社チームエル
取締役CMO。2006年に愛車広場カーリンクのチェーン展開開始と同時に、カーリンク基礎研修の開発に着手、その後も直営店の出張査定センターのマネジメントやディーラーコンサルティングなど、幅広く様々な仕事を経験、2014年からはCaSSの会員制度を立ち上げ、会員向けのサービスや企画を開発。