準備運動から本番まで人材を見つめる! 第16回 定着の仕組み④ モチベーションアップに最適な催し『中期経営計画発表会』

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MSRweb編集部
準備運動から本番まで人材を見つめる! 第16回 定着の仕組み④ モチベーションアップに最適な催し『中期経営計画発表会』

 当社の社員定着のための取り組みの4つ目は中期経営計画発表会の実施である。一般的にこうした発表会では、会社の掲げる中期の計画、経営方針を発表し、数値目標を周知させるのが恒例である。

 しかし、当社の中期経営計画発表会では、業績、いわゆる「数字」に関する話はあまり行わない。では、当社の発表会は何を目的としているのか。

 それはずばり、「社員のモチベーションアップ」である。「この計画で行くんだ!」とモチベーションを高めてもらう。各部門は翌日から発表された計画を行動に落とし込み、自ら積極的に動き始める。「半年に一度、全社・各部門の取り組み方針を発表する場」として、中期経営計画発表会は、その華々しいスタートである。

 「よし! これからこの計画でやっていくぞ!」
 社員がこうした前向きな気持ちになることこそが重要なのだ。

 「会社の中期『数値』計画」̶これは冒頭で発表するものだが、当社では細かい話はほとんどしない。時間にすれば5分もないかもしれない。主に話されるのは「10年後のチームエル」のビジョンと、実現までのロードマップ。会社の未来の絵を見てもらい、仕事に誇りを持ってもらいたいからだ。

 数字の話にはおとなしい反応だった社員も、このような話には大いにザワつく。部門ごとの発表も、数字の話は出てくるが、必ずしもそこに重きを置くものではない。

 「自分の部門が何を目指し、そのためにどんな活動をしているのか?」
 それを他部門に理解してもらう機会という意味合いの方が重要である。おのずと部門間の協力関係も構築され、部門、役職を超えたところで、自分の仕事を考え、話し合うきっかけにもなる。それが中期経営計画発表会の目的である。

 会社で働く多くの人たちにとって、会社の数字そのものを“自分ごと” として捉えるのはなかなか難しい。会社が熱意を込めて伝えるべきは、各部門の相互理解、そしてモチベーションアップにつながるビジョンやミッション、目標である。結果(数字)は、社員の行動の末におのずと生まれるものだ。

 発表会の後半は、全社を挙げての懇親パーティー、そして頑張った社員を称える表彰式となる。懇親パーティーは毎回非常に盛り上がる。

 表彰の対象は、「サポート賞」、「グッドチャレンジ賞」、「ナイスファイト賞」、「MVP賞」及びそのノミネートなど、数多い。多くの賞を設けることで、「自分は評価されないんだ」といった組織内の嫉妬や不満を生みにくくする効果もある。

 しかし何より大切なのは、こうした機会を仕組みとして作ることで、社員のたくさんの活躍が全社に共有され、会社としても、社員同士も互いに称え合えることである。
 社員を称える表彰は、定着のみならず、理念に基づく会社の在り方にも関わる重要な要素なのだ。

(筆者プロフィール)
關 友信 株式会社チームエル
取締役CMO。2006年に愛車広場カーリンクのチェーン展開開始と同時に、カーリンク基礎研修の開発に着手、その後も直営店の出張査定センターのマネジメントやディーラーコンサルティングなど、幅広く様々な仕事を経験、2014年からはCaSSの会員制度を立ち上げ、会員向けのサービスや企画を開発。

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