有効求人倍率5以上、全体傾向としては年間給与も増加していると見られるなど、売り手市場の自動車整備業界。しかしそれは本当なのだろうか。
転職希望者の想いと現実にギャップはないのかを探る。
整備士の有効求人倍率は5倍超―
それでも「採れない工場」と「動けない整備士」が並立する
5社・4,000人超のデータが映す、すれ違いの構造
自動車整備士の有効求人倍率が5倍を超えている。1人の整備士を5社以上が奪い合う計算だ。全産業平均1.2倍と比較すれば、いかに異常な売り手市場かが分かる。
にもかかわらず、多くの整備工場は「応募が来ない」と頭を抱える。そして多くの整備士は「辞めたいが、どこへ行けばいいか分からない」と動けずにいる。この矛盾はなぜ生まれるのか。
本特集では、整備士・自動車業界従事者合計4,000人超を対象とした5社のアンケートデータを重ね合わせ、すれ違いの構造を解剖する。
特に本特集が注目するのは、調査の「母集団の性格」の違いが生む、答えのズレだ。在職中の整備士に聞くか、転職活動中の整備士に聞くか、転職を終えた整備士に聞くか、同じ「転職理由」を問う設問でも、誰に聞くかで結果は大きく変わる。この「誰の声か」をていねいに読み解くことが、採用の設計を変える手がかりになる。
全6 ページの構成は以下の通りだ。
整備士が転職を考える理由(特集②)、工場が提示する募集条件の実態(特集③)、転職活動中の整備士が求める条件(特集④)、転職成功者が語る「本当の決め手」(特集⑤)、クラッチ求人を使った採用改革の具体策(特集⑥)、そして業界への提言(特集⑦)。データと現場の声を往復しながら、「採用できる工場」に変わるための実践的な指針を提示する。
※下記アンケートは実施時期が異なるため、参考数値として確認のこと
アンケート①
調査概要:自動車整備士の転職活動における実態調査
調査期間:2026年8月4日(火)~8月6日(木)
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,249人
調査対象:調査回答時に直近3年以内に転職し、現在自動車整備士として就業している男女と回答したモニター
調査元:モビリア総合研究所(プロトリオス)(https://www.mobiria.jp/)
(モニター提供元:サクリサ)
アンケート②
調査概要:自動車整備士の転職理由に関する実態調査
調査期間:2025年7月~2026年7月
調査方法:アプティに寄せられた転職相談データ
調査人数:1,651人
調査対象:自動車整備士の資格保有者 ※その後、転職できたかは未確認
調査元:アプティ(カーワク)(https://carworkassist.com/)
(モニター提供元:アプティ(カーワク))
アンケート③
調査概要:「現役自動車整備士の本音」に関する調査
調査期間:2026年1月6日(火)~1月8日(木)
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,023人(①専業588人/②兼業435人)
調査対象:調査回答時に現役の自動車整備士と回答したモニター
調査元:チェングロウス(https://www.chain-growth.com/)
(モニター提供元:PRIZMAリサーチ)
アンケート④
調査概要:「自動車業界の悩み」に関する調査
調査期間:2024年6月18日(火)~6月20日(木)
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,006人
調査対象:調査回答時に①ディーラー、②専業(民間企業)、③用品店、④ガソリンスタンド、⑤中古車販売店、⑥その他の自動車業界に勤めていると回答したモニター
調査元:レソリューション(https://www.resolution.co.jp/)
(モニター提供元:PRIZMAリサーチ)
アンケート⑤
調査概要:働きたい自動車整備工場に関する意識調査
調査期間:2024年4月16日(火)~4月19日(金)
調査方法:リサーチPR「リサピー®」の企画によるインターネット調査
調査人数:352人
調査対象:自動車整備工場就業者
調査元:ジョイカルジャパン(https://joycal.co.jp/)
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