持続的な人材確保に向けた取り組みをネクステージが発表 整備士養成校と連携し在校生は7年で約7.5倍に拡大

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木下 慶亮
持続的な人材確保に向けた取り組みをネクステージが発表 整備士養成校と連携し在校生は7年で約7.5倍に拡大

 中古車販売・買取・整備事業を全国展開するネクステージ(広田靖治社長、本社=愛知県名古屋市)は、深刻化する自動車整備士不足への対策として、整備士養成機関との連携及び外国籍人材採用・育成のさらなる推進を発表した。提携先の学校法人土岐学園では、2019年から在校生数が約60人から現在約450人へと約7.5倍に拡大しているという。

自動車整備業界の人材不足が深刻化

 日本国内では少子高齢化の進行により多くの産業で人材不足が課題となっており、自動車整備業界も例外ではない。国土交通省によれば、電動車や衝突被害軽減ブレーキなど先進安全技術の普及に伴い、整備に求められる技術が高度化する一方で、自動車整備士を目指す若者は減少傾向にある。自動車整備業の有効求人倍率は5.45倍(令和6年度)。整備士1人に対して約4.5件の求人がある計算であり、人材確保の難しさが数字に表れている。

提携校の在校生は約450人へ

 同社は2019年に学校法人土岐学園との提携を開始。同学園は、A-TEC 中部国際自動車大学校(岐阜県土岐市)とA-TEC 北日本自動車大学校(北海道芦別市)の2校を運営する学校法人である。提携の成果は以下の通り。

在校生数:提携開始当初の約60人から現在約450人へ拡大(約7.5倍)
同校からネクステージへの就職者数:2021年比で約25倍に増加

 卒業後、現場で活躍できる即戦力の人材育成を目指し、教育機関との連携を通じた採用・育成体制の強化を進めている。

12ヵ国出身の外国籍整備士が全体の約30%を占める

 現在、ネパール、ベトナム、スリランカをはじめとする12ヵ国出身の外国籍整備士が全国の整備拠点で勤務している。外国籍整備士に関する主な数字は次の通り。

人数:5年間で約2.4倍に増加
構成比:全整備士の約30%

 多様なバックグラウンドを持つ人材の活躍により、整備体制の安定化に加え、技術承継や組織活性化の面でも効果が生まれているという。

資格取得支援や制度整備で定着を促進

 整備士養成機関との連携に加え、資格取得支援、技術研修、日本語教育などを実施し、外国籍社員を含む整備士が長期的にキャリアを築ける環境作りを進めている。採用・定着に向けた具体的な制度整備としては、資格手当の増額や特別長期休暇の新設などに取り組んでいる。

 入社した社員からは「土岐学園で培った基礎があるからこそ、高い技術が求められる現場でも『もっと学びたい』と前向きに挑戦できている」、「入社後すぐに作業を任せてもらい、即戦力として貢献することができた。1年目から様々な車種の作業を経験できる点も魅力だと感じている」といった声が寄せられる。今後も整備士養成校との連携強化と外国籍人材の採用・育成を継続し、持続可能な整備体制の構築を目指す方針である。